2人目不妊: 不妊症Q&A
二人目不妊3年目です。
はじめまして。私は年長6歳になる娘が一人います。
娘が2歳の時から二人目をと考え、自然タイミングで1年、不妊治療に通い出して2年が過ぎます。卵管造影検査、精液検査、フーナーテスト、とりあえず一通り検査は済んでおります。(何も異常なしです)今年になって人工授精をはじめました。今月5回目のAIHとなるはずでしたが、、、先生の指示で「今月は自然タイミングで。。。」との事でした。
そこで疑問に思った事なのですが、今月まず生理が始まり、通院。血液検査をし、次は周期15日目に通院。そこで卵の育ちが悪いから、セキソビットのお薬を5日間分もらいました。毎晩寝る前2錠ずつです。そして次回5日後に来院してください、と言われました。5日後と言うと周期20日目になるのですが、私は平均排卵(人工授精日)がいつも14日〜19日くらいなのですが、今回は卵の発育が悪いから、先生が計算されて5日後とおっしゃったのだな、と思いました。
<疑問1>
でもセキソビットのお薬は排卵誘発剤だから、この5日間の間に排卵してしまわないかな?とか不安でした。私としては1月たりとも、妊娠の機会を逃したくないのです!
そして周期20日目に通院し、エコー?検査で卵胞を見てもらい、いつもならい何ミリとかおっしゃるのに、今回は何も語らずでした。「排卵してますか?」との私の問いに「この検査では排卵したかどうかわからないよ」と言われました。
何歳の時にそれが体臭を持つことが普通なのでしょうか?
<疑問2>
あの超音波検査の肉眼では排卵したかどうか、分からないものなのですか?血液検査のホルモンの値によって(排卵したかどうか等)全てがわかるんでしょうか?ということは、血液検査が全てを物語ってるのでしょうか?
そしてその後、先生のお話では「黄体ホルモンの値が今回非常に気になるんで人口受精してもうまいこと行かないのではないかな?では血液検査して帰ってください。」との事でした。そしてその血液検査の結果を翌日、電話にて聞くと、「黄体ホルモンが今回3.8だったから、今月は人口受精試みてももう遅いね。」といわれました。私がびっくりして「え?もう排卵終わったのですか」と聞くと、「昨日の晩から今日にかけて排卵が始まってると思うので、今日タイミングをとってください」といわれました。 私としては何だか納得がいかなくて、かと言って電話でも質問する隙をなかなか与えてくれない雰囲気があり、こちらに質問投稿させて頂きました。20日目にして排卵日なら、どうしてもっと早く来院するようにおっ� �ゃってくれなかったのでしょうか・・・それなら人工授精出来たのに。。。それとも排卵してしまってたから、先生は今回は自然タイミングで。。とあえておっしゃられたのかな?等とすぐ疑いの不信感を抱いてしまいます。
ときに妊娠検査を取ることができます
<疑問3>
周期20日目の黄体ホルモン3.8は、今回人工授精しても受精にはつながらなかったのでしょうか?ホルモンの値を言われても、どの値が良いのか私にはさっぱりわかりません。
でもいつもなら、筋肉注射のヒュメゴンを何日か置きに投与し、HCGを人工授精日の前日と翌日に投与しているのに今回は注射するまでもない、お薬セキソビットで十分と言われていたのに。。。
<疑問4>
そして先生は全く 基礎体温表を見ようとしません。全てエコーと血液検査のみのご判断です。そして周期も今何日かどうか確認しようとしません。一度だけ周期12日目にて排卵してしまってた事があったので、私としてはその12日目あたりには来院しておきたいのに、先生は周期を気にしないで次の水曜(周期15日目)においで、とおっしゃることもあります。産科でも大変忙しい病院なので、先生もお忙しいだろうとは思いますが、基礎体温表はあくまで参考で全く見ない先生もいらっしゃるのですか?本当言うと見ながら、一緒色んな話を聞いてくれる先生が良いのですけど。。。
人工授精は6回で約8割が妊娠に至るとおっしゃってたので、私としては毎月人工授精をしたい熱い思いの旨は先生に伝えてあります。今月は結局人工授精無しとなりました。自然タイミングはとりましたが・・・
申し訳ありません。長々と・・・またお手すきの時に回答宜しくお願い致します。
胸が摂食時に何を食べないように
【A】
経過から判断するに、典型的な「二人目不妊」かと思います。詳細は当HPをご参照ください。
今回の経過を私なりに解釈すると、以下の通りになります。
今月の卵胞発育は通常より遅れていたため、周期半ばではあるが、セキソビットを服用することで、発育を促進させようと考えた。しかし20日目に来院した時には、子宮内膜と卵巣の状態から、予想より早く卵胞が発育して排卵が起こってしまった可能性が生じた。確認のため黄体ホルモンを測定したところ3.8とすでに上昇しており、排卵が完了していることが裏付けられた。人工授精をするにはタイミングを逸しているが、何もしないのも機会を逃すことになるため、とりあえずタイミングだけでも合わせてもらおうと考えた。
疑問への回答
疑問1
超音波で排卵の有無は調べられます。通常は発育卵胞の存在を確認し、それが消失すれば排卵完了と判断するため、排卵直後であった今回のケースでは、排卵が終わったかどうかの判定が難しかったのだと思います。
疑問2
黄体ホルモンを検査した段階で、医師は今回の人工授精をあまり期待していなかったのだと思われます。卵胞の発育が普段より悪く、さらに排卵が完了している可能性があったからです。3.8という値を確認した段階で、やはり今回はダメだったと納得したのだと思います。
黄体ホルモンの上昇がなければ、後日改めて卵胞を確認して人工授精を行うつもりだったと考えます。20日目に人工授精を行っても、結果的には遅かったのだろうと推測します。
疑問3
黄体ホルモンが3.8ということは、すでに黄体ホルモンが分泌されていることを意味します。おそらく排卵して一日以上が経過しているでしょう。
数値に高さに問題があるのではなく、上昇してしまっている事が「手遅れ」であることを意味します。
予想より早い排卵は、手慣れた我々でもよく経験することです。クロミッドやセキソビットには排卵を抑える作用もあるので、服用している周期では、意外と自然には排卵しないものです。 今回の排卵は予想外に早かったのだと思われますが、未成熟な排卵が起こっていたのかも知れません。
疑問4
我々は基礎体温を排卵の予想に使うのではなく、排卵の確認のために用います。
排卵予想はあくまで、超音波が頼りです。しかし排卵の確認であれば基礎体温だけで分かることも多いため有用です。とは言え、時には黄体化非破裂卵胞という事もあるので、基礎体温は補助診断でしかありません。
排卵する時期には個人差があり、そのクセを把握するのは至難です。患者さんの月経周期、排卵時期、薬に対する反応と副作用、卵管の状態、黄体機能などを全てインプットすることはスーパードクターでなければできません。
患者さんにとっては一人の医師であり、自分のこうしたクセを全て理解してもらっていると考えがちですが、煩雑な外来では現実にはそこまで気が回らないことが多々あります。
数千人の治療に携わる私も時にミスをします。
産科とかけもちで不妊治療を行っている病院では、そこまで求めるのは無理かも知れませんね。
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